悩み癖を最低な方法で排除するに至った話#2
※前回
ある日、私は、とある向精神薬(※合法市販薬)の情報をフォロワーから聞いた。
その薬を実際に、パワハラ上司が居る企業の在籍中に試した。
この向精神薬は、簡単に言えば
「意味のない悩み事を考えないようになる。気疲れを起こさない。」
といった効果があった。
どういう事かというと、私達は、落ち込んだり悩んだりすると、同じことを何度も繰り返し考えて、気をもむ癖がつきがちな所がある。
それが「いや、無駄だし他のこと考えよう。次!」って考えるようになる。
なんでなのかはわからない。
当然、ネガティヴ思考の人も「同じことを長時間思い悩むのは無駄」ということが頭では重々承知している人が多いはずだけど、
それでも、どうしてもマイナスな事ばかり思い浮かぶので、もう自力でできる対処法なんて「頑張って寝る」くらいしかないというのが実状だと思う。
この薬の商品ページの口コミには「これは憂鬱さを治すような魔法の薬では無いが、落ち込みすぎない思考パターンとはどういうものかを学ぶことができた。」みたいな事が書いてあった。
実際にそうだった。
この薬にはもう1つ凄いことがあって
パワハラ上司が """怖くない"""
どうして怖くなくなったか?
だって怖がっても無駄だから、「怖い」と考えるのと辞めるというもの。
素晴らしい思考パターンだよね。
気が狂ってる。
私がこの薬を一時期崇めてしまったのは、これが一番大きかったと思う。
特に適量が何錠か明確じゃなかったので、愚かな私は、パワハラ上司への恐怖に対処する為、このあまりにも素晴らしい薬を少し多めに飲んだりしていた。
OD(オーバードーズ)ってやつですね。
副作用もちょっと調べた感じ、特に問題なさそうだったので。
何より、疲れ知らず状態の私は、パワハラ上司の怒号をものともせず、文字通り"""無敵"""になれたというのは、素晴らしいプラスの作用だったので。
勿論これは大きな間違いで、
市販の子供用のかぜ薬とかでも、勝手に多めに飲んだりすると超危ないです。
用法用量をしっかり守り、自分の裁量で変える事は絶対にやめましょう。
そして数日後
朝起きて外に出て、人が居る場所まで出ると
異変に気がついた。
世界は、私よりも遅くなっていた。
私はこの日、「世界」よりも確かに速かった。
具体的に何がって?
わからない。魂?
私のほうが速さで上回っていたと思う。
そしてこの日が、この薬を服用する最終日となった。
#3に続きます。